ウォーターポンプから異音?故障のサインと交換費用について解説

自動車にとって非常に重要なウォーターポンプという部品をご存知でしょうか?

普段あまり聞きなれない単語だと思いますが、この記事にたどり着いた方々は、

「ウォーターポンプって何?」
「ウォーターポンプから異音が出ている。故障するとどうなるの?」
「ウォーターポンプを交換方法や費用について教えてほしい。」

といった疑問や要望があるのではないでしょうか?

この記事ではこういったウォーターポンプについての疑問にお答えします。この記事を読み終えると、ウォーターポンプの故障や交換時期、交換費用について知れるだけでなく、エンジンの大きな破損を防ぐことができます。

それでは解説をしていきますね。

走行が危険な状態であれば迷わずにJAF(日本自動車連盟)などのロードサービスに相談をしましょう。

ウォーターポンプとは?エンジンの熱を冷却する役割がある

あまり聞き慣れない単語ですが、ウォーターポンプとは「エンジンを適温に保つための冷却水を循環させるためのポンプ」です。

エンジンは吸気、爆発、排気といった役割により、高熱を発します。もしエンジンが稼動し続け、熱がどんどん高くなりエンジン周りにある金属部品を溶かすようなことがあればどうでしょうか?

ウォーターポンプは、このような問題を解決するための部品なのです。

エンジンは常に熱を発しているため、冷却の仕組みがないと熱くなりすぎて、本来の機能を発揮できないばかりか故障する可能性があります。そして周りの部品まで劣化させてしまうことにも繋がります。

そうならないためには冷却水をエンジン内に循環させることでエンジンの温度上昇を抑えなければなりません。このときに活躍するのが、まさにこのウォーターポンプなのです。

 

しゅりくん
冷却水とは文字通り、車のエンジンを冷やすための液体でラジエーター液やクーラント(ロングライフクーラント:LLC)とも言われます。

 

ウォーターポンプ故障時のサインとその症状、原因について

まずは、ウォーターポンプの故障に関して、必ず押さえておくべきポイントをまとめました。以下で詳しく解説していますでの参考にされてください。

 

ウォーターポンプ故障時のサイン①:水温計がHに近づく

ウォーターポンプ故障時のサイン②:エンジン付近からの異音

ウォーターポンプ故障時の症状:エンジンの焼きつき(オーバーヒート)

 

しゅりくん
すぐに故障に気づくことができれば、エンジンの焼きつきも軽症で済み、修理費用も安く済むよ!

 

サイン①水温計がHに近づく

ウォーターポンプが故障すると、インストルメントパネルにある水温計の針がHマークに近づくか、水温計マークが赤に点滅、点灯します。そのまま放っておくと、エンジンから水蒸気が上がり、油の焦げ付く臭いがします。

なお、水温計の表示は自動車により異なり、目盛り表示のタイプと冷却水の温度が高温時と低温時だけ警告灯により表示するタイプがあります。

 

サイン②エンジンからの異音

ウォーターポンプが異常を起こすと異音がします。「キーン」「キィキィ」「キュッキュッ」といった高音や「ウォーン」のような低い音がします。また「カラカラ」「ガラガラ」といった機械音の様な音がすることもあります。

これらのような異音がする場合は、まだエンジンに支障がない状態ですが、そのまま放置し続ければいずれウォーターポンプが故障し、エンジンが焼き付いてしまう可能性があります。

もし異音がする場合は早めにウォーターポンプの交換をしましょう。

 

ウォーターポンプ故障時の症状:オーバーヒートを起こす

ウォーターポンプが故障してしまうと、エンジンを冷却する役割を果たせなくなるため、オーバーヒートを起こしてしまいます。

 

まいちゃん
オーバーヒートってなに?
しゅりくん
オーバーヒートとは、エンジンが高熱になり、エンジン機能に障害が発生している状態のこと。最悪の場合、エンジン内の燃料が燃えエンジン自体も溶かしてしまうんだよ!

 

もし、エンジンが故障してしまうと修理しなければなりません。

エンジン修理には、かなりの費用がかかります。このような事態にならないためにも異変に気付いたときは早急にウォーターポンプをなおしましょう。

 

しゅりくん
オーバーヒートの症状に関してはこの記事で解説しています。車がオーバーヒートした原因と気になる修理代は?

 

ウォーターポンプの故障の原因:冷却水の劣化による水漏れ

ウォーターポンプの故障の原因は、冷却水の劣化による水漏れです。冷却水の劣化がウォーターポンプの内部にあるメカニカルシールやベアリングを劣化させており、それが金属腐食につながるのです。

まとめると、冷却水を定期的に交換していないと、冷却水が劣化して金属腐食につながることで水漏れに至ります。水漏れをしてしまうと、前述しているように、エンジンの冷却を行うことができずオーバーヒートを起こしてしまうのです。

 

しゅりくん
メカニカルシールは、自動車などで使用されるポンプの回転機械の動力を伝える部品の一種です。
しゅりくん
ベアリングは 、 機械を動かすときに発生する摩擦を軽減するための部品です。

 

なお、水漏れを確認する場合は以下の方法があります。

  • 2〜3週間で冷却水の残量が減っている。
  • 駐車中、エンジンの下部に赤や緑の冷却水が滴っている。
  • 水漏れの量が多いと、冷却水の匂いがする。
  • 冷却水の付着した箇所が、乾燥後白く固まっている。

 

こういった症状が見られる場合は、冷却水を交換しましょう。

冷却水の交換方法などは冷却水の交換・修理費用はいくら?自分でも交換はできる?で解説しています。

 

ウォーターポンプ交換時期(寿命)の目安は「走行距離10万km」

ウォーターポンプ 交換

自動車にはたくさん部品がありますが、それぞれ交換時期(寿命)というものがあります。

それではウォーターポンプの寿命はどれくらいでしょうか?
また交換時期はいつ頃なのでしょうか?

ウォーターポンプの交換時期(寿命)は一般的に、走行距離10万km前後と言われています。

これはウォーターポンプの寿命というより、近くにあるエンジンの吸気と排気のタイミングをコントロールする部品であるタイミングベルトの寿命と言った方が正しいです。

そして、タイミングベルトを交換する際に、同時にウォーターポンプの交換も勧められることがあります。

 

しゅりくん
タイミングベルトに関しては、タイミングベルトの交換時期、費用など基本的な疑問について徹底解説で解説しています!

ウォーターポンプとタイミングベルトを同時に交換する理由

タイミングベルトを交換する時に一緒にウォーターポンプを交換する理由は、ウォーターポンプの交換時には、タイミングベルトを取り外さなければならないからです。

基本的には、ウォーターポンプはエンジンの前方についていて、さらにその前方にはタイミングベルトがついています。他には、ウォーターポンプ自体がタイミングベルトによって作動させられているものもあります。

ですので、ウォーターポンプの交換を行うためには、タイミングベルトを外してから交換しなければなりません。タイミングベルトのみを交換した後、ウォータポンプの交換をしようとすると、再度タイミングベルトを外す必要があります。

こういったことにより、ウォータポンプの交換はタイミングベルトの交換と同時に行った方が、工賃も通常より安く済みますし、無駄な手間もかかりません。

 

ウォーターポンプの交換費用の目安は「2万円〜7万円」

ウォーターポンプの交換費用は車種や修理をしてもらう修理工場にもよりますが、相場としては2万円〜7万円程度

エンジンの故障ならば、もっと高額に・・・。単に冷却水の不足や、漏れであれば5000円程度で済むでしょう。

修理工場に依頼する時は見積もり金額をしっかりと出してもらい、見積もり金額によっては廃車にするという選択肢も視野に入れることをおすすめします。

年式も新しく他に異常が見当たらない場合は、修理して乗り続けるのがベストだと思います。逆に、年式も走行距離も経っているならば、それ相応の修理代になるので、見積もり金額が想像以上に高額であれば、廃車にする選択肢がベストだと思います。

ご家族とも相談しながらしっかり考えてみてください。

 

ウォーターポンプの交換は自分でもできる?

ウォーターポンプの交換は店舗に任せる方が無難です。

ウォーターポンプ交換の手順は一般的には次のような工程になります。

  1. ウォーターポンプ内の冷却水を抜く
  2. ラジエーターを外す
  3. タイミングベルトを外す
  4. ウォーターポンプの交換をする
  5. 部品を元通りに組み付ける
  6. 冷却水を入れ空気抜きをする

 

正直これらの作業を全て自分で行うのは難しいですよね?

なお、タイミングベルトの付け外しには注意が必要で、定められた手順を守らないとエンジンそのものを大破させる可能性があります。

ですので、エンジンも含めた自動車の整備に慣れていない場合には、修理工場などに交換を依頼することをおすすめします。

 

まとめ

ウォーターポンプの故障や交換についての疑問は解決されましたか?

オーバーヒートかなと思ったら、すぐに安全な場所に車を留めましょう。次に水温計を確認しましょう。針がHマーク付近だったり超えていたらオーバーヒート状態です。

走行できない状態であれば、JAF(日本自動車連盟)などのロードサービスに連絡。走行できる状態になったとしても、なるべく早く修理工場に持っていきましょう。