車の走行中に、突然「ポンッッ」という甲高い破裂音。車のタイヤがパンクをすると、走行が不安定となり大変危険です。
通勤中に、パンクを起こしたら、そのあとの予定も大幅にずれるので、焦ってしまいがち。
まず、タイヤがパンクをしても、落ち着いて行動をしてください。
この記事では、緊急時のパンク対応、パンクをした時の応急処置、パンクの修理・交換費用、パンクをおこす原因、について解説をしていきます。
緊急でお急ぎのかたはJAF(日本自動車連盟)に連絡をしましょう。安全・確実に車を運んでくれます。
緊急時は、ロードサービスに連絡
パンクをして緊急時は、ロードサービスに連絡をしてください。
電話一本で迅速に駆けつけてくれます。また、24時間365日対応で、安心して任せられます。
スペアタイヤや修理キットもない状態では、なにもすることができないので、プロの手を借りることがおすすめ。
ロードサービスは、大きく分けて、「JAF(日本自動車連盟)」もしくは「加入している任意保険サービス」になります。
JAFの会員登録をしているならJAFへ。任意の保険に加入しているならば、そちらへ連絡をしてください。

次に、ロードサービスの連絡先を記載しておきます。
加入している任意保険サービスに連絡
任意保険のロードサービスは、保険内容によって無料で受けられるサービス範囲や費用が異なります。
※サービスの保証範囲は、保険をかけている車両のみになりますので、お気をつけください。
保険会社 | 連絡先 |
あいおいニッセイ同和 | 0120-024-024 |
アクサダイレクト | 0120-989-362 |
イーデザイン損保 | 0120-049-095 |
AIU保険 | 0120-30-9016 |
セコム損保 | 0120-210-545 |
ソニー損保 | 0120-101-789 |
損保ジャパン日本興亜 | 0120-365-110 |
そんぽ24 | 0120-119-117 |
チューリッヒ | 0120-860-011 |
東京海上日動 | 0120-119-110 |
三井住友海上 | 0120-096-991 |
三井ダイレクト | 0120-638-312 |
近くのガソリンスタンドまで運ぶ
パンクの程度が軽く、すぐ近くにガソリンスタンドがあれば持ち込むという手段もあります。
スマートフォンから、ガソリンスタンドが近くにないか?を確かめてください。
※あくまでも、「すぐ近く」にガソリンスタンドが見つかった場合のみ行ってください。タイヤの状態をさらに悪化させる恐れがあります。

パンクの原因は?
パンクの原因は、大きく分けて2種類になります。
ひとつめが、スローパンクチャー。2つ目がバースト(破裂)。この2つの違いについて解説をしていきます。
スローパンク(スローパンクチャー)
ゆっくりと空気が抜けていく状態のパンク。前日まで問題がなかったタイヤが、翌日になったらぺちゃんこ状態になっていたら、スローパンクです。
考えられる原因は、以下の通りです。
- 釘やガラス、ネジなどが刺さった時
- タイヤの耐久年数がすぎてひび割れた時
- タイヤの側面を縁石などでこすった時
- バルブが損傷をしていた時
バースト(破裂)
タイヤが破裂して一気に空気が抜けてしまう状態のパンク。高速道路では、夏・冬問わず全トラブルの30%を占めています。
バーストをすると、ハンドルは取られて、ブレーキが効かなくなり、大きな事故につながる恐れがあります。
考えられる原因は、以下の通りです。
- タイヤに適正な空気圧が入っていなかった時
- スリップサインが出てているタイヤで走行をしていた時
- タイヤの劣化が進んでいた時
- タイヤの側面が縁石などでこすった時
パンクしたら?走行を続けるとどうなる?
タイヤがパンクをした時に、「少しぐらい走行しても大丈夫だろう。」「とりあえず家まで運ぼう。」と思うこともあるでしょう。
パンクをしたまま、走行を続けるとどうなるか?を解説していきます。
まず、パンクした状態では、まっすぐ走ることが難しく、タイヤのホイールにも負担がかかって、パンク修理が難しくなる可能性があります。修理費用も高くなるので後々に後悔することも。パンクをしたまま走行は、極力控えるようにしてください。
また、釘・ネジ・ガラスなどがタイヤに刺さっている時は、焦って抜く必要はありません。抜くことによって、そこから空気が漏れ出して、スカスカの状態で走行をすることになります。
他に、刺さっているものを抜いてしまうと、タイヤのどこから空気が抜けているのか、どの部分に穴が空いたのかが分からなくなってしまいます。


パンクをした時の応急処置
タイヤがパンクをした時の応急処置は、いくつかあります。
もっとも一般的なのは、スペアタイヤと交換すること。安全で確実な応急処置と言えます。
スペアタイヤがない場合は、パンクの応急修理キットを使う方法もあります。
ネット通販で手軽に購入することができます。
ただし、応急キットは、前述したスローパンク(空気がゆっくり抜けている状態)の時のみ使えます。バーストしたタイヤには効果がありません。

スペアタイヤと交換をする方法
まずは、周囲を確認して、安全な場所へと停車をしてください。
スペアタイヤの交換方法は、JAFのホームページで詳細が記載されています。
1:パンクしたタイヤの対角線上にあるタイヤに輪止めをかけます。
2:ホイールキャップが装着されているものははずし、ホイールナットを少しだけ緩めます。
3:ジャッキアップポイントを確認し、ジャッキをかけて、タイヤが路面から少し離れるまで持ち上げます。
4:ホイールナットを取りはずし、パンクしたタイヤをテンパータイヤと交換します。
5:ホイールナットを取り付け、対角線上となるナットをタイヤががたつかなくなるまで、2から3回にわけて仮締めします。
6:車体を降ろし、ジャッキをはずしてから、仮締めしたときと同じように、ホイールナットを十分に締めつけます。この時、無理に締め付けてしまうとボルトが破損してしまう場合があるので、車両の取扱い説明書に記載されている規定のトルク(締め付ける力)で増し締めします。
締め付けトルクを指定できる「トルクレンチ」という専門工具がありますので、万が一に備え車載しておくと便利です。トルクレンチがない場合は、本締め後、できるだけ早くガソリンスタンドや修理工場などで規定のトルクで本締めをしてもらうか、不安が残る場合はJAFに連絡してください。
引用元|タイヤ:トラブルの現場から

パンクをした時の修理・交換費用と時間の目安
修理・交換費用や時間は、パンクの損傷箇所やタイヤの損傷具合によって異なります。パンクやタイヤの修理サービスの一覧はこちら。
- パンク修理|1箇所1,500円〜2,000円
- タイヤ(ホイール)交換|1本1,000円〜
- ホイールバランス調整|1本1,000円〜
- ゴムバルブ交換|1本250円〜
- 窒素ガスの充填・補充|1本500円〜
- タイヤローテション|1台2,000円〜
応急処置としてのパンク修理であれば、1,500円〜2,000円程度。タイヤの内面からの修理となると、5,000円程度が相場価格となります。
目安の時間は、1工程あたり30分ほど。混み合っていなければ、1時間も経たないうちに、再び走行ができるようになります。
タイヤの寿命や走行距離の目安は?
タイヤの寿命は約4年になります。また、走行距離の目安は約30,000キロになります。


タイヤには製造番号が刻印されていて、そのタイヤが作られた製造年週を調べることができます。
製造年週とは?
製造番号はタイヤに刻印されており、そのタイヤが作られた製造年週を読み取ることが出来ます。
タイヤの側面(片側)には、セリアル記号と呼ばれる記号が刻印されています。セリアルには、そのタイヤの製造年週などが表示されています。
1999年以前の製造番号では、下3桁(例159)の数字で製造年週を示しています。最初の数字15は週(15週目)を、最後の数字9は年(1999年)を示します。
>2000年以降の製造番号では、下4桁(例1208)の数字で製造年週を示しています。最初の数字12は週(12週目)を、最後の数字08は年(2008年)を示します。

見積もり金額が高額なら、廃車にする選択も
タイヤのパンク修理・交換費用はそこまで高くなりませんが、車体本体に損傷があった時に、金額は跳ね上がります。思わぬ高額の見積もり金額になった場合は、廃車にする選択肢も検討してください。
多くの人が勘違いをしているのが「廃車には廃車費用がかかる」ということ。
しかし、廃車買取の専門業者なら、「廃車費用はすべて無料」「レッカー代料金も無料」「廃車手続き代行費も無料」と廃車費用を一切かけることなく、車を廃車にできます。
他の業者では、「廃車費用がかかる」と言われた車でも、思わぬ高価買取価格がつけられることも。
「なぜ、廃車でも買取価格がつくのか?」と疑問を持たれるかたも多いのではないでしょうか?廃車買取の業者では、海外への販売ルートや中古車のパーツ販売のルートがあります。
他社では、「廃車費用がかかる。」「ボロボロで買取価格がつけられない。」と言われた車でも、車両価値を引出すことにより、廃車費用をかけることなく廃車手続きを進められます。
「廃車にお金も時間もかけたくない!」という方は、廃車買取の専門業者へとご相談ください。
シュリナビがおすすめする廃車買取業者は、廃車買取のハイシャル!全国対応で買取実績も豊富なのでおすすめです。
まとめ
走行中に、突然パンクをしたら、一番安全で確実なのはロードサービスに連絡すること。
パンクをしたままの状態だと、ハンドルを取られたり、ブレーキが効かなくなったり、重大な事故に繋がる恐れがあります。
緊急時を乗り越えたあとは、必ずディーラーやカー用品店などで修理・交換を行ってください。
以上、「突然、タイヤがパンクした時に必ず抑えておくべき8つのポイント」でした。