ヘッドライトの黄ばみを除去したあとは、コーティングする必要はないの?にプロがお答えします!

  • 2021年7月19日
  • 2021年9月3日
  • 洗車

愛車のヘッドライトの黄ばみがふと気がつくと「あれっ?黄ばみ、ことんなに酷かったっけ?」と思わずため息をついていませんか?

この記事では、そんな貴方におすすめする黄ばみ除去と、その後のしっかりとしたコーティング施工についてご紹介していきます。

そもそも「ヘッドライトが黄ばむ理由」とは?

1990年前後を覚えておられる方はご存知かもしれません。
このタイミングで、ヘッドライトが従来の「ガラス製」から「樹脂製」に変わったことによりクルマのデザイン革命が始まりました。

従来は、規格の丸と四角の組み合わせでフロントのデザインをしていました。

例えば、1989年式のマツダRX-7(FC3S)はマツダボンゴと同じ角目ライト。
どのクルマも同じようなヘッドライトを付けていて、フロントグリルやガーニッシュのやりくりで、デザインを涙ぐましく何とかアシストしていました。

《樹脂に変更された目的》

  • デザインの自由度の獲得
  • コスト低減

樹脂への変化は、この2つに変化を起こしました。
そして、従来では有り得ないレベルのデザインに飛躍し、我々を魅了し続けています。

その一方で、弊害も顕在化しています。
その1つがヘッドライトの「黄ばみ」です。

世界中のほぼ全車がヘッドライト外装の素材として採用しているのが「ポリカーボネイト」です。

この素材に求められている機能には様々な要素があります。
主だったものとしては、下記が挙げられます。

  • 耐熱性
  • 耐衝撃性(強度)

クルマの最前面に位置するヘッドライトですから、その使用環境は過酷です。

《ヘッドライトの環境》

  • 太陽光からの紫外線、熱
  • 様々な物質も含んだ大気からの雨水
  • ヘッドライト発光部やエンジンルームからの熱
  • 前方からの飛び石
  • 大気中に漂う、昆虫や浮遊物との衝突

これらは、大きく分けると「耐熱」と「耐衝撃(強度)」ということになります。

これらの機能を併せ持った素材として「ポリカーボネイト」を採用しています。

ただでさえ過酷な環境下で傷が付きやすい再前面に位置するヘッドライトです。
メーカーは、更にこの素材の機能を維持させるように工夫を施します。

つまり、機能を維持するために、傷がついて光が錯乱して光量が落ちないように、素材の表面には「硬質皮膜」をコーティングしています。

この硬質被膜が、長年の経時劣化で「微細な亀裂」が生じたり、日に焼けた人間の肌のように被膜自体が焼けてしまうなど、被膜表皮の劣化が黄ばみとして顕在化するというのが発生メカニズムになります。

「黄ばむことのデメリット」をあらためて考えてみましょう

ここで、ヘッドライトの黄ばみで生じるデメリットを考えてみましょう。

  • 見た目が古くさくなる!
  • 劣化が進行し過ぎると、車検に通らなくなる!

新しめのクルマでも、ヘッドライトが黄ばんでいると古くさいクルマに感じますよね。

人が感じる印象はで最も大切な要素は「何より目である」という点は、クルマに限った話ではありません。
身なりは見すぼらしくとも、目だけは輝いていれば印象としてはキラキラしたものになるというのは、みなさんも共感頂けるのではないでしょうか。

加えて実は、新車3年後以降2年毎に必須の車検については、ヘッドライトの光量に関する基準があります。

  • 6400カンデラ以上/1灯

この基準を満たさない場合は、車検不合格となります。

不合格になるまで劣化が進行した場合は、多くの場合は、ヘッドライトの全交換となり、高額の支出を伴います。

思わぬ出費を発生させてしまわないように、日頃からのメンテナンスをしておくことを強くおすすめします。

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「黄ばみを取る」とはどうすること?

黄ばみを取るということは、先に説明した「劣化したヘッドライト表面の硬質皮膜を取り去る」ことと同意です。

「どのように取り去るか」「取り去った後はどうするか」に尽きます。

「硬質皮膜を除去したあとは、コーティングする必要はないの?」

新車の状態がなぜ硬質皮膜をコーティングしているを思い出してみてください。

傷がついて光が錯乱して光量が落ちないように施された、表面の「硬質皮膜」をコーティングを除去したのであれば再度コーティング、つまりは再び素地を外界から守ってあげる必要があります。

そうしなければ、素地むき出しに近い状態では、すぐに素地傷んでしまい、収集がつかなくなります。

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では、プロはどうしている?

一般的にプロは、基本的に二度と劣化を生じさせないという「徹底的な対応」をとります。
被膜の劣化進行レベルに依らず、下記で進めます。

  1. 被膜全てを耐水ペーパーで物理的に削り落とす
  2. ポリカーボネイト素材をむき出しにした状態で表面をコンパウンド+ポリッシャーで下地処理する
  3. 2液性の被膜の厚いクリア塗装をおこなう

これにより、基本的には半永久的にクリアな理想のヘッドライトとなります。

但し、ヘッドライトを取り外す必要があったり、個別に塗装することから手間とコストが掛かりますので、結果としてそれなりに高額な費用となります。

DIYでできること

DIYであれば、硬質被膜が厚み方向で半分程度の劣化というレベルであれば、下記の進め方で充分対応可能です。

  1. ヘッドライトクリーナーで黄ばみを除去
  2. 残った硬質被膜の上に新たにガラス被膜を形成させる

現在は、各メーカーからヘッドライトクリーナーをはじめ、黄ばみ除去後のガラス被膜のコーティングまでの商品が沢山販売されています。

自分に合った商品でトライするのは「有り」であるのは間違いありません。

ヘッドライト 磨き

DIYでやるならおすすめの商品

あまり腕に自信のない方むけにおすすめの逸品

WAKO’S ワコーズ ハードコート復元キット ヘッドライト用下地処理&コート剤 V340

できるだけきちんと処理したいが、DIYにあまり自信が無い方には、これがおすすめです。
あのWAKO’Sのクリーナーとガラスコーティング、その他専用バフと塗布スポンジが付属したキットです。
少し高価ですが、間違いのない結果が得られます。
劣化がある程度進行した黄ばみもどんどん落としてゆきますし、ガラス被膜の品質は、耐久性を含めて確かなものがあります。
是非トライしてみてください。
wakos_headlight-cleaner


大抵のことはDIYでおこなう方むけのおすすめの逸品

3M ヘッドライトクリーナー コーティング 磨き セット 39194

あの云わずと知れた3Mのヘッドライトレストアキットです。
DIYでありながらハンドポリッシュ用の持ち手と耐水ペーパー、ガラス被膜コーティング剤だけの本格キットです。
価格もそれなりに高額ですが、コーティング被膜の品質に定評があります。

  1. #1000からサンディングを始める
  2. #3000で鏡面に整える(この間に#2000も入れたいところ)
  3. しっかり脱脂した後に被膜をコーティングする

たったこれだけのステップですが、間違いない被膜が形成されます。
ポリッシャーを使うと熱でヘッドライト表皮が発熱で変質してしまいます。そのため、このキットのようにハンドでペーパーがけをすべきなのです。
もし、ポリッシャーで研磨する場合は発熱に十分気をつけて行うようにしてください。

photo_3M_headlight-cleaner

商品リンク


アウグ プロ用超硬度ヘッドライトコートAUG PROREC PR-021

プロ仕様ですが、日本語の説明でわかりやすく書かれているため、初めて挑戦する方にもおすすめです。
サンドペーパーを使用する方法で、コーティングは超硬度アクリル系コート剤で本格的なコーティングを求めている人にはもってこいの商品です。

photo_visbella_headlight-cleaner


まとめ

今回、ヘッドライト表面の黄ばみ発生メカニズムと、その黄ばみの根源である被膜が劣化した後の補修処理方法についての情報をお届けしました。

クルマの各部品は、とかく過酷な環境下で機能しているため、それを少しでも和らげて機能維持期間を伸ばすことを主目的に、自動車メーカーや部品メーカーは日々開発を進めています。

ヘッドライトの場合は、太陽光をはじめ、なかなか人間がコントロールできる部分は少ないため、少なくともユーザーが愛情をもって日常的にメンテナンスを続けることが、結果的に長く愛着をもって乗ることが出来ることにつながります。