【症状別】車のエンジンがかからない時の原因と8つの対処法

「車に乗り込み、出発しようと思ったらエンジンがかからない。」

「ドライブ中の出先で、エンジンがかからなくなり、せっかくのドライブも台無し。」

といった経験はないでしょうか?

出勤前・旅行中・外出中にエンジンがかからなくなったら、計画は一気に台無し。焦ってパニックになることも。

そんな時も、慌てずに、エンジンがかからない原因を特定して、対処をしましょう。今回の記事では、エンジンがかからない原因と対処法についてまとめています。

しゅりくん
走行に危険を感じたら、カーバッテリー110番やJAF(日本自動車連盟)などのロードサービスに連絡をしましょう。

カーバッテリー110番

エンジンがかからない原因の多くはバッテリー上がり

エンジンがかからない原因として、もっとも多いのが「バッテリー上がり」

JAFの出勤理由の年間1位も「バッテリー上がり」です。

しゅりくん
JAFが発表している平成28年度の救援依頼内容の表をご覧ください。JAFのHPから引用します。

JAF 出動内容依頼

画像引用 :JAF|ロードサービス|データで見るロードサービス救援データ

エンジンがかからない原因として、まずはバッテリー上がりを疑ってください。

バッテリー上がりの原因や対処法については、こちらの記事で詳細に解説しています。

突然のバッテリーあがり!知っておきたいバッテリー上がりの対処方法

原因②セルモーターの故障

セルモーターは、エンジンを始動させるためには必要不可欠なもの。このセルモーターの故障が原因でエンジンがかからないこともあります。
平均的な寿命は10〜15年ほどで、エンジンの始動やアイドリングストップを頻繁に繰り返していると寿命が縮まってしまいます。
キーを差し込んでエンジンをかける時は、通常「キュルキュル」というセルモーターの作動音がします。バッテリーが上がっていないのにセルモーターの作動音がしない場合は、セルモーターの故障を疑いましょう。
まいちゃん
セルモーターの故障時の対処法はあるの!?
しゅりくん
ボンネットを開け、セルモーターを棒で叩きながらキーを回すとエンジンがかかることがあるよ!(二人での作業が必要)
この方法でエンジンがかかっても、かからなくても必ず整備工場に持って行きましょう。

原因③オルタネーターの故障

しゅりくん
オルタネーターとは、エンジンの駆動を利用した交流発電機のこと。バッテリーへと電力を供給する役割があります。
オルタネーターが故障すると、電気を供給できなくなるため、バッテリーの充電ができなくなってしまいます。
「バッテリーの充電ができていない=バッテリー故障」と判断してしまいがちですが、実際は、新しいオルタネーターに交換しなければ再度バッテリー上がりになってしまいます。
ただし、最近の国産車は性能が高いため、オルタネーターは滅多に故障しないのも事実です。

原因④ヒューズの断線

しゅりくん
ヒューズとは、電気回路に過電流が流れた時に、電気回路を遮断して通電を阻止する部品です。回路や電装品を発火や溶解から保護する役割を果たしています。
何らかの原因で過電流が流れるとヒューズが断線します。その結果、エンジンを回すための電気も流れなくなり、エンジンがかからない状態になります。

ヒューズの断線は、ヒューズボックス(位置は車種によって場所が異なり、説明書に記載されている)を開いて中を見ることで確認できます。

ただし素人が自力で直すのは難易度が高いため、修理に出すのがおすすめです。

異音別のエンジンがかからない原因と対処法

エンジン 異音

エンジンがかからない原因はキーを回した時の異音で判断できます。以下で、実際になる異音とその原因について触れていますので参考にされてください。

なお、バッテリーの寿命(交換時期)は、車の使用頻度にもよりますが3〜5年が目安。長期間使用しており蓄電力が弱くなったバッテリーは、エンジンをかけづらくなってしまいます。

しゅりくん
より良い対処法は、3〜5年サイクルでバッテリーの交換をすることです!

カチカチ・ガガガという異音がした時

この異音の正体は、セルモーターが考えられます。

このカチカチ音が聞こえた時には、バッテリーが完全放電し、バッテリー上がりが原因です。

通常のエンジンでは、「キュルキュルキュル」と音がなり、エンジンがかかります。しかし、バッテリーが上がっていると、必要な電流が流れずに、エンジンがかかりません。

セルモーターのカチカチという音が聞こえるだけになります。カチカチという音がした時は、バッテリー上がりの対処をして下さい。同じく「ガガガ」という音がした時も、原因はバッテリー上がりが考えられます。

キュルキュルという異音がした時

キュルキュルという音がしていたら、セルモーターは回っているということ。原因は、バッテリーが弱まっている。もしくは、スパークプラグの問題が考えられます。

スパーグプラグとは、エンジンを動かす為に必要なパーツ。ガソリンに直接火花を飛ばす火付け役を担っています。問題があると、火花を飛ばす電極部分が消耗していき、やがて寿命を迎えて、火花を飛ばせなくなります。

その結果、キュルキュルという音がしても、エンジンがかからないことに。

スパークプラグの交換費用は、4,000円~8,000円程度。自分で交換することも可能ですが、作業に不安がある方はプロに任せて下さい。

ピピピという異音がした時

ピピピという音がした場合も、原因はバッテリー上がりが考えられます。他には、スマートキーの充電忘れ、キーの抜き忘れ装置のエラーの可能性も。

バッテリー上がりの可能性が高いですが、その他のうっかりミスも考えられるので、スマートキーの確認もして下さい。

カタカタという異音がした時

カタカタという音がした時、原因は2種類考えられます。

ひとつは、オーバーヒートを起こしている可能性。オーバーヒートとは、エンジン本体が熱くなりすぎている状態。いつものエンジン音とは違う異音が聞こえます。

オーバーヒートについては、こちらで詳細に解説しています。参考にされて下さい。

車がオーバーヒートした原因と気になる修理代は?

ふたつ目は、ベルト関連の故障の可能性

ベルトとは、エンジンの稼働によって作られた力を、タイヤなどの部品へと力を伝える役割を持っています。このベルトに問題があると、カタカタという異音が聞こえます。

各ベルトの詳細はこちらです。

・タイミングベルト

タイミングベルトとは、エンジンの呼気と排気のタイミングをコントロールしている部品です。問題があると、エンジンが停止して、事故や故障に繋がることも。

・ファンベルト

ファンベルトとは、オルタネーターという発電機を回していて、バッテリーを充電する役割があります。問題があると、エンジンがかからなくなり、バッテリー上がりになることも。

・パワーステアリングベルト

パワーステアリングベルトとは、ハンドルの回転を補助する役割があります。これによって、女性や高齢者でも、軽い力でハンドルを回せます。

ジジジという異音がした時

ジジジという異音がした時も、バッテリー上がりの原因が考えられます

音の原因としては、考えられるものは以下になります。

  • モーター内部に劣化や問題がある
  • セルモーターのギアの噛み合わせに問題がある

カリカリという異音がした時

エンジン(ルーム)からカリカリとした異音が聞こえた時、原因はバッテリー上がり。もしくは、オーバーヒートが考えられます。

カリカリという音は、オーバーヒートの初期症状に見られる異音です。水温計を確認して、Hマーク付近まで上がっていたらオーバーヒートと判断できます。

最悪のケースでは、エンジン故障になるので、気をつけて下さい。オーバーヒートの詳細はこちらの記事で解説しています。

車がオーバーヒートした原因と気になる修理代は?

エンジンが無音の場合

エンジンをかけても無音(音が鳴らない)場合。

原因は、セルモーターの故障。もしくは、バッテリー上がりが考えられます。

セルモーターの問題の場合、エンジンをかける時に必要なセルが回っていないことも。

バッテリー上がりの場合は、クラクションを鳴らして下さい。音が小さい・出ない場合はバッテリー上がりが原因です。

しゅりくん
普段とは違う音が聞こえた時、①バッテリー上がり②セルの故障③オーバーヒート④ベルトの故障⑤フラグの故障、の可能性が考えられます。

緊急時はどこに連絡したら良い?ロードサービスに電話しよう

緊急時はJAFに連絡

エンジンがかからない緊急事態。おすすめの連絡先のひとつはJAFです。

会員であれば基本的に無料対応なので費用がかからずにお任せできます。

また非会員であっても対応してくれるので安心です。JAFのホームページや相場価格についてはホームページを確認ください。

JAFホームページで相場価格をチェック

ロードサービスのカーバッテリー110番に連絡する手も

JAFのほかにはカーバッテリー110番への電話がおすすめです。

最短5分で到着。料金も8980円〜からなのでJAFよりも安くなりやすいです。

カーバッテリー110番

ガソリンスタンドでバッテリー充電可能。出張サービスも

ガソリンスタンドでバッテリーの充電や交換をすることもできます。

バッテリーの充電費用は、2,000円~3,000円程度。

バッテリーの寿命も調べられるので、そのまま点検や交換も可能です。基本的には持ち込みですが、出張サービス対応のガソリンスタンドも。費用は、距離によって変わりますが、10,000円~からの対応に。

詳細はこちらの記事で解説しています。ガソリンスタンドでもバッテリー上がりは直せる!ただし注意点も・・・

しゅりくん
緊急時の場合でも、焦らずに対応して下さい。安全確保ができる路肩に駐めるなどして電話をしましょう。

加入している任意保険サービスに連絡

任意保険のロードサービスは、保険内容によって無料で受けられるサービス範囲や費用が異なります。

※サービスの保証範囲は、保険をかけている車両のみになりますので、お気をつけください。

症状別のエンジンがかからない原因と対処法

セルが回る時

セルとは、エンジンをかける時に必要不可欠なもの。別名では、セルモーター、スタータとも呼びます。鍵を差し込んでエンジンをかける時に「キュルキュル」といった音がします。

「キュルキュル音」の正体こそ、セル。

セルは回るけれどエンジンがかからない場合、バッテリー上がり以外の可能性があります。

セルが回る時に考えられる原因は、

  • ガソリンが入っていない(単純なガス欠)
  • スパークプラグの劣化や問題(前述の通り)
  • 燃料系統の問題
  • 外気温が低い(冬の寒い季節はエンジンがかかりにくいことも)
  • キー故障によりイモビライザーが働いている(自動車防犯システム)

が考えられます。

セルが回らない時

セルが回らない場合は、バッテリー上がりの可能性が高いです。

しかし、単純なうっかりミスの可能性も。

セルが回らない時に考えられる原因

  • バッテリー上がり
  • セルモーターの故障
  • ギアがP(パーキング)に入っている
  • ハンドルロックがされたまま回らない
  • スマートキーの充電が少ない・切れている

可能性が考えられます。

ライト(電気)がつく時

ライトがつく・つかない

ライトがつくけど、エンジンがかからない場合、考えられる原因は下記になります。

  • セルモーターの故障
  • エンジンルーム内のヒューズが切れている
  • シフトポジションが適切な位置にない
  • スマートキーの充電切れ

ライト(電気)がつかない時

ライト(電気)がつかない場合は、バッテリー上がりの可能性が高いです。

バッテリーが上がると、車の電気系統が一切使えない状態に。

ルームライト・エアコンなどが使えるかを確認して下さい。

それらが使えなければ、バッテリー上がりの状態です。

鍵が回らない時

考えられる原因は下記になります。

  • バッテリー上がり
  • ハンドルロックの原因

車を停止した後に、ハンドルを回そうとするとハンドルロックを起こします。

国内メーカーの車のほとんどに、ハンドルロックは標準装備。ちなみに、鍵が回らなくなる原因の1位は、このハンドルロックが原因に。

解除方法は、ハンドルを左右に動かしながら鍵を回すことです。ハンドルは振動を与える程度で大丈夫です。

しゅりくん
ハンドルロックの解除方法についてはこの記事を参考にしてください。【ハンドルが動かない!?】ハンドルロックの解除方法と原因をわかりやすく解説!

・シフトポジションの原因

シフトポジション(ギア)が適切な位置にないと、鍵は回りません。

オートマ車の場合はP(パーキング)に。ミッション車の場合はN(ニュートラル)に入れて下さい。

・鍵自体の問題

単純に鍵自体に問題があることも。何度も使用している内に、鍵の山部分はすり減りエンジンが回らないこともあります。

スマートキーでも充電切れの可能性があります。一度確認してみて下さい。

エンジン警告灯(マーク)が点灯・点滅している時

警告灯・マーク

エンジン警告灯とは、「エンジン内に取り付けてあるセンサーに異常が出た時」の警告サイン。

走行も可能ですが、エンジンに大きなダメージを与える可能性があります。早めに修理に出すようにして下さい。

付いたり付かなかったりと点滅する場合でも、大丈夫と判断せずに、修理に出すことがおすすめ。

エンジンの故障・交換となると30万円~100万円ほどかかることもあります。車を乗り換える金額なので、早めの対応をおすすめします。

しゅりくん
エンジン警告灯の詳細については、「これって危険!?車の警告灯一覧!このマーク(ランプ)が点灯したら要注意!」の記事を参考にしてください。

オイルランプが点灯している時

オイルランプは、オイル系統にトラブルが起きているサイン。

オイルランプの点灯原因は、下記になります。

  • オイルの減り
  • ポンプの故障
  • オイル漏れ

オイルが減っていたり漏れていたりすると、エンジンがかからない原因に。エンジンオイルランプが付いた時には、早急に修理に出すことをおすすめします。

ハンドルがロックされてエンジンがかからない時

前述しますが、改めてハンドルロックでエンジンがかからない原因と対処法について解説。

ハンドルロックの原因

車を停止した後に、ハンドルを回そうとするとハンドルロックを起こします。国内メーカーの車のほとんどに、ハンドルロックは標準装備。ちなみに、鍵が回らなくなる原因の1位は、このハンドルロックになります。

解除方法は、ハンドルを左右に動かしながら鍵を回すこと。ハンドルは振動を与える程度で大丈夫です。

寒い冬の季節はエンジンがかからないことも

冬 エンジン かからない

冬の寒い時期になると、まずエンジンオイルが硬くなります。

エンジンオイルが硬くなると、エンジンをかけるときの電力が足りずにかからないことも。また、同じくバッテリーの働きも弱くなり、エンジンがかからない状態に。

このような状態での対処法は、「暖機」をすること。エンジンを温めることが大切です。具体的な方法としては、エンジンがかからない時も、鍵を何回も回すのではなく5分ほど時間を置くこと。

一度エンジンをかけたことにより、徐々にエンジンが温まっていきます。5分経ってからもう一度エンジンを掛け直すと、エンジンがかかりやすくなります。

鍵を何回も回さないように気をつけ下さい。バッテリー上がりの原因になります。

夏はバッテリー大量消費でエンジンがかからないことも

夏は車のバッテリーを大量消費します。エアコン・ステレオ・カーナビなどの消費電量がどんどん大きくなります。バッテリーへの負荷が高まり、バッテリー上がりを起こしやすい環境に。

エンジンのかかりが悪い・ライトの明るさがおかしいと異変を感じたら、エアコンやステレオなどの調整して下さい。

エアコンの使いすぎないようにするなど注意が必要です。

しゅりくん
夏や冬は、バッテリーの負荷もかかりやすいので、車に優しい乗り方を心がけて下さい。

エンジンがかからない時の修理費用の相場

エンジンが突然かからないトラブルから抜け出した後に、気になるのはやはりお金の面。修理費用がいくらになるか?気になるかたは多いでしょう。修理費用の相場価格のまとめは、こちら。

バッテリー交換 10,000円~30,000円程度
セルモーターの修理・交換 30,000円~
エンジン交換 300,000円~1,000,000円程度
ファンベルトの修理・交換 4,000円~10,000円程度
燃料ポンプの修理・交換 10,000円~
エンジンオイル漏れの修理 15,000円~
タイミングベルトの修理・交換 30,000円~50,000円程度
パワーステアリングベルトの修理・交換 3,500円~
鍵・スマートキーの交換 15,000円~
しゅりくん
エンジン故障・交換にまでなると、車の寿命を迎えてしまうことも。普段から点検・メンテナンスをしっかり行うのが大切!

まとめ

エンジンがかからないトラブルに遭った時は、しっかりと修理に出すことが大切。

車は消耗品なので、どこかに故障が起きると、次々と故障を起こすことにも繋がります。

エンジン関連の故障になると、高額の修理費用がかかることになるので、点検・メンテナンスをきちんと行って下さい。そのまま動かなくなり廃車をお考えなら、廃車買取の専門業者までご相談下さい。

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