ヘッドライトの黄ばみ取りの方法とは?磨き方や予防法をプロが解説

  • 2021年7月27日
  • 2021年9月3日
  • 洗車

1990年前後を境に、クルマのヘッドライトがガラス製からポリカーボネイト製(樹脂)に変わり、デザインの自由度が格段に上がりました。

それにより、更に飛躍的なデザインの進化を遂げ、私たちを魅了し続けるクルマたち。

その一方で、
「えっ! なにか黄ばんでない??ヘッドライト、、」

この樹脂ヘッドライトが経年劣化で黄ばんで古臭く見えるクルマも多く見かけるようになってしまったのも事実です。

今回、このヘッドライトの黄ばみをDIYでキレイにする方法について、作業レベルに応じた方法をオススメ5選としてお届けします。

ヘッドライトが黄ばむ理由

クルマのヘッドライトには、例外なくポリカーボネイト材が使用されています。

ヘッドライトは、走るクルマの先頭に位置し、小石などの前方からの衝突に耐える必要があることや、ヘッドランプ自体が熱を発するため、高温に耐える必要があります。

その理由から、耐衝撃性、耐熱性に優れるポリカーボネイト材を採用し、また、表面を硬質被膜でコーティングしています。

黄ばみは、このコーティングが熱と紫外線、酸性雨、走行中の極小浮遊物との衝突等で劣化することで発生します。

その一方で、リアランプは、後方に位置していることからそれらの機能をもたせる必要が無いため、コスト低減の観点からアクリル樹脂を採用しており、そのため、黄ばみは発生しません。

黄ばみのデメリット

黄ばみのデメリットを敢えて挙げれば、大きくはふたつあります。

  • 古くさく見える
  • ヘッドライトの照度が落ちる

黄ばみは、どうにもクルマ自体が古くさく見えてしまいます。
なんとしても修復したいと考える筆頭項目ですね。

また、黄ばみが進行すると、ヘッドランプの光が黄ばみ(劣化した硬質皮膜)に遮られて光量が不足し、最悪、光量基準値を満たすことが出来ずに車検も通らなくなる可能性もありますので、見た目と機能の両方の改善のために、しっかり補修する必要があります。

ちなみに、車検基準を満たさないほどに劣化が進行していた場合には、ヘッドライト交換となる可能性が高く、費用も高額となってしまいますので、日頃からのメンテナンスを意識していきましょう。

ヘッドライトの黄ばみを自分で取る方法

黄ばみ除去の方法としては、大きくは二通りのアプローチがあります。

  • 劣化した被膜コーティングの「表層部を溶かして落とす」
  • 劣化した被膜コーティングの「表層部を削り落とす」

以下は、硬質被膜の劣化レベルに応じたオススメの対処方法です。

作業レベル – 低: 汚れを溶かして落とす方法

これは特に軽微な黄ばみの状態での対処として有効です。

劣化した硬質被膜の極表面のみを優しい溶剤で溶かして落とすという手法で、非常に簡易的に行なえます。

黄ばみが軽微な場合に、先ずは試してみることをオススメします。

SOFT99 LIGHT ONE ヘッドライトリフレッシュ 03133

汚れを落とすための溶剤に極めて目の細かなコンパウンドも配合された溶解系クリーナーです。
劣化した極表面をコンパウンドでクロスも付属していますので、その場で施工ができます。

おさるのスゴピカ クリアライト

この商品は、コンパウンドを含まず、溶剤だけで劣化した極表面を溶かし落とす溶解系クリーナーです。
これも吹き付けてクロスで拭き上げるという簡単な施工で極初期の黄ばみに効果を発揮します。
軽度の黄ばみが観られた場合に、下の動画をご参考に是非試してみてください。

お手軽でオススメです。

作業レベル – 中: 汚れを溶かして落とし、表面をコーティングする方法

黄ばみが少し進行した状態のクルマにオススメしたい方法で、被膜層の中間程度まで少し深く被膜を溶解させます。
その後、表面層を別薬剤でコーティングさせて被膜層の復元を図る商品です。

中程度の黄ばみまで進行しているヘッドライトにはオススメの方法です。

WAKO’S ワコーズ ハードコート復元キット

クリーナーとしてのベース処理剤、被膜コーティング剤と各施工の専用スポンジのフルキットで、使いやすさを前提に考案されている商品です。
コーティングする硬質皮膜の品質も極めて高く、耐久性も充分あっておすすめです。


作業レベル – 高: 汚れを削り落として表面をコーティングする方法

中程度以上に黄ばみが進行し、硬質皮膜層を全て落とす必要が生じている場合の方法です。

耐水ペーパーなどで被膜を削り落とし、表面コートを施して被膜をつけて上げる必要があります。
耐水ペーパーを使用するため、下記に気をつけて作業を進めてください。

  • 耐水ペーパーは、#1500から始め、#2000、#2500の順で実施
  • 空研ぎはせず、必ず、水をつけながら手で水研ぎをおこなうこと
  • 余分な力は加えないこと

耐水ペーパーを使用して研磨すると、メッドライトが真っ白になるので、初めは「えっ!! これって大丈夫??」と、驚かれるかも知れませんが問題ありません。

コーティングを施すことで必ず元に戻りますので、安心してください。但し、ヘッドライト本体にまで深く傷がつくような#1000未満の粗い耐水ペーパーで作業を行った場合などは元に戻すのは大変ですので、少しづつ作業するようにしましょう。

耐水ペーパー+ワコーズ ハードコート復元キット

先にご紹介したワコーズのキットですが、被膜コート剤が優秀なため、これを使用します。
先ずは、付属の溶剤で黄ばみ落としをトライして、黄ばみが深いようでしたら、、耐水ペーパーを併用しての作業も検討してみてください。WAKO’Sの硬質皮膜剤の品質は極めて高いため、コーティングは安心して施工できます。

3M 39194 ヘッドライトクリーナー 磨き コーティング セット

本品もワコーズと同様にクリーナーとコート剤のキットです。
ポリッシャー用の#1000 #3000の耐水ペーパーが付属しています。
コート剤もケミカル製品を得意としている3Mですので品質も高く、仕上がりの良さも期待できます。
一方で、ポリッシャーを使用する場合は、ポリッシング時に極力熱をヘッドライトに与えないように十分気をつけながら作業する必要があります。これは一般的な塗装のポリッシュも同じことが云えますね。


耐水ペーパー+ウレタンクリア塗装

劣化した硬質皮膜を削ぎ落とす作業自体は上記で述べた通りですが、最後の被膜再形成を「ウレタンクリア塗料で塗装する」という点がこれまでのものと異なります。
塗装なので、ウレタンクリア塗料が飛散する可能性があり、左右とも取り外して作業する必要があります。
ウレタンクリア塗料は2液性で、缶底のピンを叩き入れると缶内で2液が混ざって使用可能となります。
このやり方は、一般的な板金塗装業者がヘッドライトの黄ばみ取りでおこなう作業と同工程なので、仕上がり品質は高いものが得られます。

一旦2液を混合させると硬化も同時に始まりますので、その日で使用期限を迎えるために再使用が出来ない点が難点と云えば難点ですが、重ね塗りを繰り返すことで、群を抜いた品質で仕上がります。
DIYでの最高レベルの仕上がりです。


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ヘッドライトの黄ばみ取りを依頼できる業者

とはいえ「自分でおこなうのは手間だし、時間もない」という方は、業者に依頼してはどうでしょうか。
現在では、多くのクルマ関係の業者がヘッドライトの黄ばみ取りを行っています。
大手のクルマ用品の量販店を含めた業者の対応状況を一覧にしているので、参考にしてください。

業者 作業内容 価格(両側) 作業時間
オートバックス 溶解剤に拠る劣化硬質皮膜の除去のみ 3,300円~ 20分
溶解剤に拠る劣化硬質皮膜の除去 +硬質皮膜形成 8,800円~ 40分
イエローハット 溶解剤に拠る劣化硬質皮膜の除去のみ 2,000円~ 30分
溶解剤に拠る劣化硬質皮膜の除去 +硬質皮膜形成 8,600円~ 120分
KeePer(ガソリンスタンド) 溶解剤に拠る劣化硬質皮膜の除去 +硬質皮膜形成 8,170円 40分
板金塗装屋 耐水ペーパー/コンパウンド研磨に拠る硬質被膜の完全除去
及び、2液性樹脂クリア塗装(高品質)
1.5~2.5万円 1~2日

ヘッドライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトの黄ばみは、これまで述べたように表面にコーティングされている硬質被膜の劣化が原因です。

この劣化は、コーティング層の極表面が少しずつ劣化していくので、この僅かな厚みの劣化膜を日頃から日常的に除去することで、クリアなヘッドライトを維持できます。

また、特に駐車中に、なるべくヘッドライトに直射日光が当たらないような配慮も黄ばみ防止には大きく影響しますので、駐車の向きを変えることや、ボディーカバーをしておく、お店の立体駐車場に駐車する際には、屋上は避けて屋内に駐車するなど、出来る範囲でクルマを労ってあげましょう。

まとめ

みなさんの悩みであるヘッドライトの黄ばみについて、その劣化レベルに応じた適切なやり方をご紹介しました。

DIYでおこなう場合、初期の段階で対処できれば、進行も抑えられますし、何より愛情が増しますよね。

でも、どのやり方でも自信がない、、という方は、大手の量販店やプロの板金塗装屋に依頼することも可能です。

劣化レベルを診断してもらうことに併せて、一度、相談してみてはいかがでしょうか。